普段は24時に寝て6時に起きる私ですが、たまに眠れない日があります。
そんな時は大抵マンガかニュースを読んでいますが、集中し面白くなってやめられなくなり、だいたいさらに眠れなくなるのがオチです。
そんな眠れない夜に気になっていたニュースの言及記事を書いてみます。
気になっているニュースはコチラ。
阪神タイガースの鳥谷敬選手が、前日の試合で死球を受け鼻骨骨折の大怪我を負っていたのにも関わらず代打で出場し、連続試合記録を伸ばしたニュースです。
正直、最小にこのニュースを聞いた時はこう思いました。
頭部に死球を受けた選手を次の試合で使う??
痛々しいフェイスガードをつけて出場するのはどうなんだ??
選手の将来やカラダを気遣ってこその指導者ではないのか??
金本監督を批判しようと思いました。
そこで、一度心を落ち着かせしっかり考えてみました。
鳥谷選手はどうして鼻骨骨折したのか??
こちらは別のニュースになっていますが、2017年5月24日に阪神甲子園球場で行われた阪神対巨人の伝統の一戦の最中の出来事です。
リーグ首位を走る阪神に対し、広島を挟み3位についている巨人との3連戦の真ん中でした。
巨人の先発を任されたのは、この日に一軍登録された吉川光夫。
吉川投手は、昨シーズンまで日本ハムに所属しており、大田泰示選手らとの大型トレードによって今シーズンより巨人のプレーとなております。
この記事でも日ハムの投手事情を扱った際に触れていますが、吉川投手は2006年のドラフトで田中将大投手の外れ一位として日ハムに入団し、2012年にベストナインに選ばれるなど、一時期日ハムのエースとして活躍し昨シーズンも7勝を挙げていました。
そんな吉川投手が4回無失点の好投を見せていた試合、すっぽ抜けた球は鳥谷敬選手の頭部へ直撃の死球となってしまいました。
曇りでしたが見たところ雨は降っていなそうですね。久しぶりの登板で緊張していた中で好投し筋肉が感じている以上に疲れていたのでしょう。
YouTubeなどで調べると出てきますが、右頬から鼻付近にかなりしっかりと直撃しており、文字通り滝のような血が出ています。
鳥谷選手はその場に倒れ、ベンチやトレーナーも駆けつけ場内は騒然となりましたが、自力で立ち上がりベンチ裏へ歩いて行きました。
吉川投手はもちろん危険球退場となり、鳥谷選手、吉川選手ともに交代となりました。
後に鼻骨骨折だったことが判明しました。
次の試合で鳥谷選手は代打で出場!
2017年5月25日の巨人戦で、なんと鳥谷選手は代打で出場しています。
記録は凡打でしたが、フェイスガードをつけ一塁まで全力疾走する姿が印象的でした。
これによって連続試合記録を歴代単独2位の1795に伸ばしました。
歴代1位は、2215試合の衣笠祥雄
歴代3位は、1766試合の金本知憲
歴代1位には追いつくには、あと4年かかりますが、現在の監督である金本知憲の記録は今シーズン追い越しています。
金本監督は、後輩の面倒見の良さや気前の良さ、怪我を負いながらも連続試合フルイニング出場記録を続けたことからも、アニキや鉄人の愛称で知られています。
2004年に死球で骨折しながらも翌日に片手でヒットを放ったこと、そのシーズンに打点王に輝いていることはもはや伝説です。
鳥谷選手も金本監督と同様に、怪我をしながらもチームのため、ファンのため試合に出場し続けていました。
歴史があり熱狂的なファンも多い阪神のスター選手として、チームを鼓舞し続けてきました。
また怪我を負いながら試合に出続けるだけでなく、しっかりとした結果を残し続け誰からも尊敬される選手になり続けています。
そして、未熟で将来が楽しみな若い選手ではなく、チームのベテラン選手としてさらなる成長を求める絶対的な柱となっています。
なんともこの二人には重なる姿があり、プロ野球選手としての覚悟と結果を残し続けるだけの力、その運命を背負っているという宿命すらも感じさせてくれます。
鳥谷選手は、この日の試合前に「先発でいける」と監督に伝えたそうです。
なんて男気溢れるベテランの言葉でしょうか。
そういった背景があり(もちろん本人たちの間にはさらに深いのでしょうが)金本監督は、同じく鉄人と呼ばれ自身の記録を抜き連続試合を伸ばし続ける鳥谷選手に畏敬の念を示し、代打で送ったのでしょう。
そして、鳥谷選手もフルスイングと全力疾走で応えました。
これは、全野球ファンが讃えるべき試合だったのではないか、とすら思います。
21世紀の球界を引っ張ってきた選手の男気溢れるプレーとして尊敬します。
まとめ
安易に批判せず、
しっかり考え自分の意見を発信することができよかったと思います。
そして、吉川選手も故意ではないので今回の死球からしっかり立ち直って欲しいですし、阪神のエースであり荒れ球で話題になりやすい藤浪選手も、金本監督や鳥谷選手のようにチームを引っ張る選手として長く活躍して欲しいですね。
今日は珍しく、ニュースへのオピニオンであり、日ハム以外の球団を取り上げた記事でした。
それじゃ。