くんせいくんのラボ日記

現役国公立大の理系大学院生「くんせい君」が地味に書いてるブログ。理系学生にとって必要な学部・大学院への入学から学生生活・研究について、そして就職や進路に関する耳寄り情報や地元北海道の有料情報,趣味のサブカル・アウトドア情報や感想などを幅広く呟いていくブログ。

現役理系学生が簡単解説!研究と勉強の違いってなに??

このブログを運営している くんせい君@shimaenagalab)と申します.
北海道在住の燻製が大好きな大学院生で,
真面目に研究をする傍らで燻製をする日々を過ごしています.
 
研究の楽しさを知ったことで,倍率500倍の内定先を辞退して大学院に通っています.

 

理系学生の多くは研究室に配属されるまでは、研究を行いません。

そして、研究室配属は3年後期から4年前期に行われることが多いのです。

 

以前に研究室配属に関する記事を書きましたが、それよりも前の段階、高校生や大学1,2年生が早いうちから研究とはどんなものかを知ってもらいたいです。

 

ということで、今回は勉強と研究の違いについて簡単に説明していきます。

 

 

意外と勉強=研究だと思っている人が多いですが、やっていることは別なので両立することが大切だと思います。

 

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現役理系生が簡単解説!研究と勉強の違いについて

まずはじめに僕は大学生の時のGPAは1.0前後です。これは勉強が嫌いな証です。 

これは一般的にはかなり低く、「お前に勉強語られたくはないわ!!」という声が飛んできそうですが、コツコツ積み上げることは大切ですが、一生懸命やればいくらでも挽回できます!

一方で、卒業研究は秀という最高評価をいただきましたし、4,5月にも国際学会や国内査読論文を含む3本を執筆してますので、学生として研究は好きな部類に入ると思います。

そして今では勉強も研究も好きですからね!

 

研究と勉強の違い

それでは実際に勉強と研究の違いについて説明していきましょう!

勉強とは

勉強とは

べん‐きょう〔‐キヤウ〕【勉強】 の意味

  1. [名](スル)
  1. 学問や技芸などを学ぶこと。「徹夜で勉強する」「音楽を勉強する」
  1. 物事に精を出すこと。努力すること。
  1. 経験を積むこと。「今度の仕事はいい勉強になった」
  1. 商人が商品を値引きして安く売ること。「思い切って勉強しておきます」

ほうほう、どうやら何かを学ぶことなんですね。

 

勉強するということ

「勉強する」といった場合はインプットするといったイメージでしょうか。

 

例えば、「燻製の勉強をする」といった場合は、道具や手法を学んだり、レシピについて調べたりといったことが思いつきますよね。

特に、事前にある程度、もしくは確実に理解されている事柄に対して学ぶことを「勉強する」というのです。

 

勉強の成果

勉強の成果の出し方といえば、代表的なものがテストですよね。

燻製の知識であれば、資格試験に挑戦したり、まとめ上げることが成果の出し方でしょうね。

 

勉強ができる人

「勉強ができる人」というとまずは東大生が思いつくと思います。

それは間違いありません。

受験というジャンルの勉強において最も点数がよかった人が東大生です。

受験勉強はすでに確立されている基礎的な物事をインプットすることで、さらなる高等教育の基盤とするのです。

 

従って勉強ができる人、得意な人というのは言い換えれば

既存の物事をしっかり理解しインプットできる人

のことをさします。

 

研究とは

研究とは

けん‐きゅう〔‐キウ〕【研究】 の意味

  1. [名](スル)物事を詳しく調べたり、深く考えたりして、事実や真理などを明らかにすること。また、その内容。

 とのことです。

ここで注目して欲しいのは、「物事を詳しく調べたり」という勉強要素と「明らかにすること」というそれ以外の要素があります。

 

研究をするということ

つまり研究するということは、物事をインプットした上で、自分のオリジナリティを加えアウトプットすることにあるのです。

 

先ほどのように燻製で例えると、燻製の基礎知識を勉強しインプットしたならば、自分のオリジナルレシピの開発などといったアウトプットをすることが研究と呼べるものです。

 

研究の成果

ある一定の答えがわかっている勉強においては、テストや試験といった点数でその成果を判定できました。

では、研究はどうするのでしょうか。

 

その一つに査読制度というものがあります。

さ‐どく【査読】 の意味

  1. [名](スル)学術誌に投稿された学術論文を専門家が読み、その内容を査定すること。

「 インプットを踏まえ、私はこういうアウトプットをしました。」

ということを論文として投稿し、同じくインプットしまくってる専門家が価値があると言われ学術論文として通ることが成果であると言われています。

 

先ほどの例だと、燻製の勉強をして自分のレシピを作り出し、複数の燻製屋さんにこれは商品になるね、と言われたら成果といったイメージです。

 

研究ができる人

研究ができる人はどういった人でしょうか。

これは、知的探究心の上で物事のインプットとアウトプットを実行し継続できる人であると考えます。

 

 

勉強と研究の関係性

大学や社会では勉強と研究をどのように組み合わせているのでしょうか。

 

大学生活での勉強と研究

大学ではどうかというと。

入学試験は受験という名のもと勉強をしてもらいます。

大学1年生は教養科目という名のもと勉強をしてもらいます。

大学2,3年生は専門科目という名のもとまだ勉強をしてもらいます。

大学4年生では、それでは今までの勉強を踏まえ先生と一緒に研究してみよう!

です。

大学院生になると、では同じく専門科目の授業でのインプットに加え、自分の研究テーマに関するインプットもしつつ論文としてアウトプットをするイメージです。

 

職業としての勉強と研究

一方で職業として研究をする場合は、授業といったものがないようです。

インプットの仕方は自習や勉強会といったスタイルでより自主性を試されます。

一方でアウトプットの方法は、学術論文だけでなく、企業の利益や社会の政策に生かすなど様々です。

 

まとめ

勉強はインプット、研究はアウトプット。

どちらも大事で、両立してこそ価値がある。

いずれにせよ大学生はもっと早く、そして多くアウトプットをすべき。

アウトプットすることでインプットの重要性が気づき、またそれをアウトプットすることができる。