今年の年末年始は,思い切って仕事(データ解析とメール対応)はせず,興味あることの勉強とタスク整理(手はつけない),読書と体調管理に時間を使うようにしてみた.
そこで今日は年末年始に読んだ本をここで紹介する.
【年末年始に読んだ本】
個人経営としての農業(農FIRE)
→事業としての農業(農林水ビジネス)
→ミクロ的視点による農業(土と内臓)
→アジアの稲作風土と気候学(モンスーン)
→ 世界の渇水と農業(水の未来)
→まちづくりとしての妄想(和僑)
→世界の自然環境と土地利用(地理論述)
別に繋がりを意識したわけではないけど,毎日読んだ本を受けて「あ,これ読みたい」を繋いで行った結果として,すごく充実した読書になった.2025年は「風土」が注目ワードかもな〜自分の仕事(気候変動,水環境,極端気象)とも関連しやすそうでマジで面白い!!
おすすめの本あったらペアドク誘ってください.
1日目(12月31日):資金300万円で農FIRE 「農業」で、経済的にも精神的にも自由な生活を手に入れる!単行本(ソフトカバー) – 2023/11/22 水上 篤 (著)
ずーっとやりたかった農業を30代で育て,40歳で農FIREしたくて読み始めた.この本で自分の仮説に自信を得たので,年明け早々に畑を借りた!理想的なムーブメント,素晴らしい読書効果!
2日目(1月1日):農林水産業のみらいの宝石箱③ 変わる!農・林・水ビジネス
単行本(ソフトカバー) – 2024/5/2 一般社団法人 農林水産業みらい基金 (著)
前日の農FIREに自信を持てたので,そこからもう少し発展させるとしたらどういう方向性?という着想のきっかけを作るためにアイデア集として読んだ!これはちょっと遠い話かな!
3日目(1月2日):土と内臓―微生物がつくる世界
単行本 – 2016/11/18 デイビッド・モントゴメリー (著), アン・ビクレー (著), 片岡 夏実 (翻訳)
事業レベルではなく,家庭菜園レベルで取り組む研究者夫婦の著作.著者らの庭いじりを通して勉強した微生物に関する学術的背景を分野外の研究者が紹介するというスタイルで,とても面白い.勉強を続けよう.
4日目(1月3日):モンスーンの世界-日本、アジア、地球の風土の未来可能性 (中公新書 2755)
新書 – 2023/5/24 安成 哲三 (著)
上記の続きで「土と内臓」を読んだ.この日は初売りに出かけたので下記の本を移動中に読んだ.
デイビッド夫妻はアメリカ在住なので,またアジア圏とは風土が異なる.気象学会のモンスーンキングである著者が,前半は気候学的な説明を,後半は社会学的(?)アプローチで風土について記述しており,涙が出るほど面白かった.
5日目(1月4日):水の未来 世界の川が干上がるとき
単行本 – 2008/7/24 フレッド・ピアス (著), 沖 大幹 (監修, 読み手), 古草 秀子 (翻訳)
英国のジャーナリストによる世界中の渇水を中心とした水問題を気候危機と関連してレポートした書籍.同じく作物を得るにあたって必要な水資源に関して,具体的な話が多くて読みやすかった.
6日目(1月5日):和僑
単行本 – 2015/10/8 楡周平 (著)
納得できる地理論述 (河合塾シリーズ)
単行本 – 2009/9/10 伊藤 彰芳 (著)
最終日は早起きして楡周平の小説を読んでいたら読み終わってしまったので,地理論述の参考書を読んだ.プラチナタウンの後続で,少子高齢化が進む地方自治体がどうやって地方再生をするか,世界に価値を発信するか?というテーマの小説で,こういう発想から着想得ることもありそうだよな〜と思いながら読んだ.10年前でこの想像力はすごい.
地理論述は,ある意味でこの数日の読書の総集編みたいなだ・・・と思いきや,全然解けなかったな〜〜各論で勉強して,得意な部分は専門知識があってもそれらが繋がって全体像で理解できていないんだと思った!高校地理の勉強面白い!