学生スポーツを指導していて非常に大事だと思うことがある。
自分がイメージしているものを具体的に落とし込んだり、学生同士で考えたことをチームに浸透させたりは非常に難しい。
しかし、こういう時に意識しているのがキーワードの設定。
これは、チーム全員がこの単語を言えば同じものをイメージできる状況を作ること。
具体例を以下に挙げる。
状況として、サッカーなどゴールがあるフィールド球技をイメージしてもらいたい。
競技特性上、パス回しが必要になってくると思うが、このパスの制度や速度、店舗などを具体的に指示するとなると、かなりの文量になってしまう。
つまり情報が多く、選手達は全てを理解することはできない。
意識は遠のいて、練習のフォーカスポイントがどんどん離れて行くこともありえるだろう。
例えば、「ボールを受け取ってから早く、速い速度でボールを動かし、正確な位置にパスをしよう!」決めたとしても、
「もっとボールを受け取ってから早く、速い速度でボールを動かし、正確な位置にパスをしよう!」
「いまより速度を挙げると良いパスになるぞ」
「今のパスはだめだ!」
と毎回の練習のプレー毎に言うのは、情報が多すぎるか情報が少なすぎ、どうしても意識しにくいように感じる。
この時にキーワードを設定すると、非常にわかりやすい。
例えば「ボールを受け取ってから早く、速い速度でボールを動かし、正確な位置にパス」をパンサー(適当)と名付けるとする。
「もっとパンサーしよう!」
「もっと速ければパンサーだね!」
「ノーパンサー!」
など、発言しやすく、さらに周りもイメージしやすい。
こういったキーワードが多すぎると逆に機能しなくなるが、本当にチームで徹底したいことはやってみるのは面白い。
これは非常に大事だ。