くんせいくんのラボ日記

現役国公立大の理系大学院生「くんせい君」が地味に書いてるブログ。理系学生にとって必要な学部・大学院への入学から学生生活・研究について、そして就職や進路に関する耳寄り情報や地元北海道の有料情報,趣味のサブカル・アウトドア情報や感想などを幅広く呟いていくブログ。

【映画感想】ソンガンホ主演『タクシー運転手 約束は海を超えて』は社会に立ち向かう若者から勇気をもらえる名作だった

f:id:savas_saving_energy:20210228173336p:plain

みなさんは,なんのために映画を観ますか?

私は,自分が知らない世界を2時間で体験するために映画を観ることが多いです!

今日は映画を通して体験できて良かったと思える作品でした.

 

『タクシー運転手 約束は海を超えて』を観て

この記事を書いてるのは くんせい君

このブログを運営している くんせい君@shimaenagalab)と申します.
北海道在住の燻製が大好きな大学院生で,
真面目に研究をする傍らで燻製をする日々を過ごしていますが,
映画館でボランティアしているということもあり,年間100本ほど映画を観ています.
(アニメも大好きで何かしらを常に観ていたいです)

 

 どんな映画なのか?

まずは,こちらのPVをご覧ください!!

光州事件について

この映画は,光州事件という実際の事件を基に描かれています.

光州事件とは,一言で言えば,

1979年ころに韓国の光州で発生した学生運動と

それに伴う兵士たちによる暴力による圧政による一連の騒動のことです.

 

最終的には学生だけでなく多くの市民も巻き込む大きな騒動になり,

認定された死者は154人、行方不明者70人、負傷者1628人

にも登ったと言われています.

 

厳しい交通規制・情報規制があったようですが,

そこに潜り込み世界中に正しい情報を発信したジャーナリストも

実際にいた人物のようです.

 

主演はソンガンホ

主人公は,ジャーナリストを光州に送り,

行動を共にしたタクシー運転手です.

 

そして,その役割をソン・ガンホが演じています.

どこかで聞いたことがありますよね?

そう,アカデミー賞をとって有名になった『パラサイト』の

お父さん運転手役だったんです!

(運転手が似合うんですかね?笑)

 

この映画は,社会に立ち向かう強さをもらえる

この映画では,

学生・市民による政治運動を

政府から派遣された兵士が圧政する構図で描かれています.

 

理不尽で力のある政府に立ち向かう三者がかなり印象的でした.

 

学生運動によって立ち向かう

まずは,今回の騒動の中心となった学生.

日本でも学生運動が大きな動きを見せていた時代があるようですが,

学生は,社会に出て働く前に,さまざまなことを経験し学び,

自由に物事を考え,発信するための期間であると私は考えています.

 

今回の発端となったように(明らかに幼稚な煽りや行為は一概に良いと言えないが)

学生という立場だからこそ,自分たちの意思を示し

政治経済に興味を持つべきだと思いました.

 

ジャーナリズムを通して立ち向かう

そして,ジャーナリストもまた今回は重要な役割を担います.

 

日本で記者と言うと,著名人のスキャンダルや不祥事をあえて大袈裟に取り扱い,

市民の不安や怒りを煽ることが強調され良いイメージを持たれません.

 

しかしながら,今回の作品で取り扱われているように,

社会の代弁者として,多くの人が触れることができない情報を

自分の手足を動かして体験し,目で見て耳で聞いたことを

発信する重要な役割があると改めて気づきました.

(実は私も昔は新聞記者を目指していました)

 

 

運転手として社会に立ち向かう

そして最後に運転手.

こちらもまた,普段生活していると

活力・使命感を持って取り組んでいる人は多くないように感じてしまいます.

 

しかしながら,本作品では交通規制によって本来いけない場所に

なんとか連れて行くこと,車を使って人を救うように動いている姿が印象的でした.

 

作中で他の立場の人たちと違い,

あくまで彼らは多くは語らずに行動で示し,

特にサポートに徹している姿が印象的でした.

 

 

まとめ

映画『タクシー運転手』は,

光州事件に立ち向かった人々を描いた韓国映画で,次々と変わる展開と社会への疑問や葛藤が魅力的でした.

 

学生,ジャーナリスト,運転手として自分の役割を全うして社会の違和感に立ち向かう姿に勇気をもらいました.

 

こんなに重い内容なのに,

笑えるシーンやアクションシーンを入れるあたりが近年の韓国映画のレベルの高さを象徴しているな…と感じました.

 

合わせてみたい

ここまで読んでいただき,

ありがとうございました!

 

この記事と一緒に紹介したい記事はこちら.

 他の映画の感想

www.otondenhei.com

 

ミニマリストについて書かれたドイツ映画です!

 

 

今回の映画を観た旅行

www.otondenhei.com

 

そして,『タクシー運転手』を観た旅についても記事にしてます!