くんせいくんのラボ日記

現役国公立大の理系大学院生「くんせい君」が地味に書いてるブログ。理系学生にとって必要な学部・大学院への入学から学生生活・研究について、そして就職や進路に関する耳寄り情報や地元北海道の有料情報,趣味のサブカル・アウトドア情報や感想などを幅広く呟いていくブログ。

【指導者】育成の現場でティーチングとコーチングを使い分ける方法

ティーチングとコーチングの違い

僕は今年,団体球技の指導者を初めて3年目のシーズンとなり,ラクロスA級指導者という一種の指導資格も手に入れました.

ここで一度,「Coachとは何か」を考えてみました!

 

 

育成の現場でティーチングとコーチングを使い分ける方法

この記事では,自分自身が団体スポーツを指導して3年目になり,ここまでの指導経験やコーチングの講習,書籍から学んだことを一度備忘録のようにまとめるものです.

 

公開する事でスポーツ指導あるいは学校教育の現場に立つ人たちが,コーチングについて深く考えるきっかけになれば良いなと思ってます.

読んでほしい人

  • 団体スポーツを指導している
  • チューターのような役割がある
  • 何かを指導することがある

という人たちは,読んでぜひコメントをもらえればと思います.

SNS(くんせい君@シマエナガ (@shimaenagalab) | Twitter)でメッセージいただくのも嬉しいです.

 

指導について考えるきっかけ

ある日,このツイートを見ました.

 

まさにこの前者の指導者のイメージが高校時代の監督と同じだったんです!

圧倒的な権力を持った監督がやりたい野球をやり,指示に従ってプレーを選択し,指導の通りに練習をこなす,そんな日々でした.

その経験があったからこそ,大学では自主運営を心がけるラクロス部に入部し,引退し指導者となった今もその意識を持ち指導にあたっています.

指導者としてのレベルを向上するために,指導者の書籍を読んだり,講習を受け指導者資格を獲得したりもしました.

 

その成果もあり,昨年度は北海道地区の優秀指導者に選んでいただきました.

来年は,さらに違うアプローチで指導を続けたいと思っております.

 

そんな時に僕はこのツイートを受けて,自分も何か発信したいと思うようになりました.

 

良い指導者とは

では良い指導者とはどういうものなのか,僕が思う良い指導者,その行動は以下の4つです.

コミュニケーションをとって声を聴く

「指導する」と聞くと,自分から選手へのベクトルに感じますが逆だと思います.

「教える」場合,まさにティーチの場合は,知っている知識や技術を教えますが,指導の場合は相手の考えを引き出すことが大切だと思います.

 

つまりコミュニケーション力とは,質問力です.

いかに良い問いかけを繰り返して,選手の考えを引き出してあげるかが重要だと思います.

これこそが考える力に繋がります.

 

自分で考えやすい環境を作る

となると「自分で考えろ!」というのがものすごく無責任な投げかけであることがわかりますね!

「自分で考えろ!」と伝えるのではなくて,「自分で考えよう!」と思える環境を作ることが大事です.

 

具体的には,感情的にならないことです.

例えば,日々怒りっぽい人に何か提案できますか?

あの人に言ったら怒られそうだな,あの人は機嫌が悪いから今はやめておこう.

となったら,考えるきっかけを失い,"指導者に喜んでもらうこと"を考えてしまいますよね.

こうしないために,日々話しかけやすい環境を作るのは一つできることです.

 

他にも,練習中の失敗を責めないことも挙げられます.

挑戦したことが責められたら保守的になり,ミスをしない方法を探してしまいます.

これよりも,失敗を恐れずに前向きなことを考えられる方が良いチームになりそうですよね!

 

 

思考プロセスをサポートする

では,環境を整える他に選手とどういう関係を保てば良いのか,という質問もあるでしょう.

選手自身に対しては,思考プロセスをサポートしてあげるのが良いと思います.

具体的に何をやるかではなく,そのプロセスを支えてあげるのです.

 

具体的にはGROWモデルやSMARTモデルなどのフレームワークを用意して目標を立てアプローチするのを支えてあげることも大事ですね.

www.shimaenaga-lab.com

 

 

www.shimaenaga-lab.com

 

 

モジュールを共有する

それでも教えたい知識や技術がある!!

 

という人ももちろんいるでしょう.

そういう時に僕が意識しているのは,固まった知識を一方的に教えるのではなく,モジュール(部品)として共有することです.

 

これにより,「やらなくてはいけない」ではなく,「やったらどういうメリットがあるのか」「やってみたら面白いかもしれない」と自分で考え,アレンジを加えることもできます.

 

まとめ

昔の指導者といえば,自分の経験や思考に基づき教え徹底させ,間違いは躾として怒るのが良しとされていましたが今はどうでしょう?

 

ゆとり世代という言葉で上記のような人々が逃げているだけで,実際は非効率で不健全なやり方を見直す傾向にあるかと思います.

 

一歩的に教えるのではなく,知識を共有し環境を作り,一緒に学んでいくスタンスの指導者の方が良いチームになると思いませんか??

 

僕もこれからの指導でより一層意識したいと思っています.