くんせいくんのラボ日記

現役国公立大の理系大学院生「くんせい君」が地味に書いてるブログ。理系学生にとって必要な学部・大学院への入学から学生生活・研究について、そして就職や進路に関する耳寄り情報や地元北海道の有料情報,趣味のサブカル・アウトドア情報や感想などを幅広く呟いていくブログ。

【日記】習慣化ができないと日々が溶けるようになくなってしまう(前編)

社会人になってすでに半年が経過して思うこと

 

「習慣化ができないと日々が溶けるようになくなってしまう」

 

くんせい君(@shimaenagalab)です.

北海道に住んでる研究者です.

 

今日は10月14日土曜日なので,10月もいよいよ後半に差し掛かろうとしているところ.

今年度もいつの間にか後半に入ってしまっており,年末までは残り3ヶ月を切っている.

 

つまり,4月から働いた私はすでに半年以上の社会人経験があるということになってしまうのだ.

 

「この半年間で,何ができただろうか?」

 

そんな疑問がふと思い浮かんだので少し考えてみる.

 

この半年間で達成したこと

この半年間で達成できたことは,実は結構あると思っている.

 

主に研究関連で以下の三つ.

 

博士号を取得した

一番大きな出来事は,なんといってもこれだろうな.

実は社会人になって半年,逆に言えば博士課程を半年間延長して臨んだ最後の学生生活だったが,これがようやく終わったのだ.

 

この半年間で,

  • 博士論文の執筆
  • 予備審査
  • 公聴会

を乗り越えたことは非常に大きな達成感があった.

 

逆に言えば仕事にはかなり手付かずだった部分があるが,職場の皆さんのご協力もありなんとか有給を使いながらも乗り越えることができた.

 

なんならこの達成感は,人生の中でも最大級のものだった.

 

査読付き論文を3本書いた

そして博士論文を延長した理由としては,決定的な論文がないことだった.

 

学会発表に関連してレターサイズの査読審査をすることで査読論文として扱うことができるプロシーディング論文というスタイルが工学系によくあるタイプのようだ.

 

実は私のこれまでの成果は,このプロシーディングが中心だったのだ.

もちろん査読審査はあるし,採択率も低いものだと3~4割のこともあるので,きちんとした論文ではあるのだが,一般的な国際誌の原著論文に比べると評価を得られない傾向がある.

 

そんな理由でこの半年間は,IF(インパクトファクター)付き論文,すなわち「それなりにみんながよく参考にしまっせ〜」というお墨付きの国際誌に投稿することを目的として審査を延期したという背景があった.

 

実際,それも5月早々に投稿し,そのほかにプロシーディング論文に2本追加することができたので,合計で3本の査読論文を追加できたことになる.

 

これには少し自信がついた.

 

科研費を申請して採択された

三つ目の達成したこととして,科研費に採択されたことである.

 

日本の研究者にとって最も有名な研究費は科研費と呼ばれるものである.

これはそのうち詳しく説明しようと思うが,その中には「研究スタート支援」と呼ばれる研究者になって(研究機関で働き始めて)最初の年にだけ応募できる枠組みがある.

 

これは他の枠組みと異なり,5月頃に提出すると,8月には結果が得られて,その年の9月から使うことができるものなのだ.

 

まさに研究を新たにスタートを支援するための施策と言える.

 

私の職場でのミッションは,まずはこれに申請し,外部資金を確保しろ!というものであった.(実際には結果として取れたらいいね〜というもので,自分で研究計画を立ててみる社内教育的な要素が強かったようだ)

 

なので,これは基本的には自分で研究の枠組みを考えて,(と言いつつ博士論文の内容がベースになるんだが)自分で資料を全て揃えた上で,上司→部長→所長とプレゼンを通すことで申請が可能になったものだった.

 

所内での評判も良かったのだが,なんと実際に8月末に採択の連絡が来たため,晴れて個人の研究に使える研究費を獲得することに成功したのだ.

 

いや〜これも達成感があった.

 

続く

ここまで書いてみて,「達成できたこと」だけを書いて意外と盛り上がってしまったので,この続きは次の記事で書こうと思う.

 

久しぶりの投稿なので,あまり気合を入れすぎるとまた続かなくなりそうなので,2000文字以内を目安にコンスタントに書けるようにしていきたい.

 

特に研究生活で経験したことをなるべく具体的に書くことで,これから修士課程,博士課程,研究者となる人の参考になれれば幸いであると思っている.